“朝のミルクチョコレート”にダイエット効果⁉

 朝にミルクチョコレートを食べると、ウエストのサイズが1.7％減ったという結果が、ハーバード大学とスペインのムルシア大学の共同研究で報告されました。この研究は、閉経後のスペイン人女性（平均52歳）19人を対象にしたランダム化クロスオーバー試験で行われました。

参加者を朝起床後1時間以内に100gミルクチョコレートを食べるグループ、夜就寝前1時間以内に100gミルクチョコレートを食べるグループ、ミルクチョコレートを食べないグレープに分けて、2週間経過を見ました。その間、チョコレート以外に食事制限はありませんでした。

2週間後、チョコレートを食べたグループは、どちらも体重の増加はありませんでした。また、食べなかったグループより、空腹感や甘いものに対する欲求も低くなりました。

朝チョコを食べたグループは、食べなかったグループに比べて、空腹時血糖値が4.4％下がり、ウエストのサイズが1.7％減ったという結果になりました。夜チョコを食べるグループは、食べなかったグループに比べて、糖質の燃焼が35％増えました。さらに朝チョコを食べるグループより体温が高く、眠りにつきやすく、睡眠が規則的になるという効果が明らかになりました。

朝チョコか、夜チョコか悩ましいところですが、食べるタイミングも大事なようです。どちらの場合も、食事の前後1時間以内であることもポイントかもしれませんね。

引用： “Timing of chocolate intake affects hunger, substrate oxidation,and microbiota: A randomized controlled trial”The FASEB Journal:April 2021;35:e21649.