FALD（ファルド）研究

これまでに大阪市立大学医学部医学研究科発達小児医学のチームの研究者にて、フォンタン手術(注)の後には肝臓に「線維化」と呼ばれる肝障害を生じることを明らかにしてきましたが、その原因はよくわかっていませんでした。一方、腸内細菌の異常は様々な肝障害と関係してることがわかってきました。FALD研究は、腸内細菌の異常の有無や腸内細菌に由来する物質が肝障害と関係があるのかを明らかにし、今後のフォンタン術後肝障害の予防・治療に役立てることを目的として実施されました。本研究ではフォンタン術後患者の方々（フォンタン術後患者群）と、手術をしていない健康成人（対照群）の方々にご参加いただき、2021年6月から12月にかけて行われました。

＊注：フォンタン手術：先天性の複雑な心臓病に対して行われる手術のこと