2023年7月4日火曜日

「2類」と「5類」の違い

感染症法では、感染症について感染力や感染した場合の重篤性などを総合的に勘案し1~5類等に分類し、感染拡大を防止するために行政が講ずることができる対策を定めています。新型コロナウイルス感染症の位置づけは、これまで「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」としていましたが、令和5年5月8日から「5類感染症」になりました。

これに伴い、法律に基づき行政が様々な要請・関与をしていく仕組みから、個人の選択を尊重し、自主的な取組をベースとした対応に変わりました。医療体制においては、限られた医療機関でのみ受診可能でしたが、幅広い医療機関で受診可能になります。入院・外来医療費の自己負担分は公費で支援されていましたが、健康保険を適用、1割~3割は自己負担が基本となります。ただし入院医療費や治療薬の費用については、一定期間は公費による支援が継続されます。

患者や濃厚接触者に対して、感染症法に基づく外出自粛は求められなくなり、外出を控えるかどうかは個人の判断に委ねられるとともに、感染対策も個人・事業者の判断が基本となりますが、マスク着用については、医療機関・高齢者施設などを訪問する時や混雑した電車・バスに乗車する時は推奨されています。ワクチン接種は公費負担で令和6年3月31日まで受けられます。

引用:(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/stf/corona5rui.html

グレープフルーツジュースを避けるべきくすりって?

Q グレープフルーツジュースを避けるべきくすりがあるそうですが、どんなくすりですか?

A 一般的に、飲みぐすりの多くは、腸管で吸収され、体内で作用し、肝臓などの薬物代謝酵素で薬効のない物質に変化したり、腎臓から体外に尿と共に排出されます。さらにくすりによっては、最初に腸管で吸収されるときにも、腸管に存在する薬物代謝酵素の働きで代謝されます。
グレープフルーツジュースには、この腸管での代謝酵素の働きを抑える物質が含まれているため、腸管で代謝される割合が減り、その結果体内に吸収される量が通常より増えてしまいます。このため、効果が強く出たり、副作用が現れやすくなると考えられています。さらにこの作用はグレープフルーツジュースを飲んだ日だけではなく、2~3日続く場合もあるといわれていますので注意が必要です。この酵素の働きを抑える物質は、グレープフルーツの果肉の部分にも含まれているようです。従って、ジュースだけではなく、果肉を食べる場合にも注意が必要といわれています。
免疫抑制剤(シクロスポリンなど)、高脂血症治療剤(シンバスタチンなど)、降圧剤(フェ
ロジピンなど)など、一部の医薬品は、グレープフルーツジュースを飲むと効果が強く出たり、副作用が現れやすくなるおそれのあることが知られています。グレープフルーツジュースを避けるべき医薬品は多数ありますので、新たなお薬が処方された時などは、薬剤師に確認されると良いでしょう。なお、グレープフルーツと同じ柑橘類でも、ミカン、オレンジなどは影響を与えないといわれています。不明なことがあれば、医師や薬剤師に相談しましょう。

引用:(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0017.html

選択基準・除外基準とは

「Diamond study-8」の募集チラシより抜粋
「選択基準・除外基準」はどちらも聞きなれない用語かもしれません。「選択基準」とは、臨床研究の参加者として登録する際に満たすべき条件のことを言います。反対に「除外基準」とは「有効性または安全性の評価に偏りを生じさせることが想定される被験者」を研究の参加対象外にするための基準です。例えば「妊娠中や授乳中、もしくはその可能性がある」や「他の介入研究に参加している」は被験者の安全性の観点から除外基準とされる条件となっています。当会からお送りする臨床研究の募集チラシやメールに「参加できる方」として、さまざまな条件が箇条書きで掲載されているのを目にした方も多いのではないでしょうか(写真上参照)。これらの条件は「選択基準・除外基準」の一部を掲載したもので、お申し込みいただいた際には、お知らせできなかったその他の条件を確認します。さらに研究担当医師の判断を仰いだうえで、研究に参加できるかが決まります。というわけで「選択基準・除外基準」は会員の皆様には大いに関係のある用語なので、記憶の片隅に留めておいてくださいね。

参考URL:(治験ナビ)https://chikennavi.net/yougo/word/s/sentaku-kijun.htm https://chikennavi.net/yougo/word/j/jogai-kijun.htm

2023年4月3日月曜日

ワルファリン服用中に納豆などをなぜ食べてはいけないの?

Q ワルファリンを飲んでいますが、納豆、クロレラ、青汁などの摂取を避けるように指導されました。なぜ、食べてはいけないのですか?

A ワルファリンは血液を固まりにくくして、血栓ができるのを防ぐ作用があります。血液が固まるには、ビタミンKが必要なのですが、ワルファリンは、そのビタミンKの働きを妨げることにより、血液を固まりにくくするのです。

ところが、納豆には、ビタミンKや、大腸でビタミンKを産生する納豆菌が多く含まれているため、ワルファリンの血液を固まりにくくする作用を弱めてしまいます。このため、ワルファリンを飲んでいる方は、納豆の摂取を控える必要があるのです。また、納豆の他にも、クロレラ、青汁なども、納豆と同様にビタミンKを多く含むため、摂取を控えるように指導されています。また、ビタミンKを多く含む緑葉野菜をたくさん食べ続けることは控えてください。

納豆の影響は数日間続くとされていますので、ワルファリンを服用中の場合には、間隔をあけても、納豆を食べることはできません。納豆、クロレラ、青汁などの摂取について疑問、不安がある場合には、医師または薬剤師に相談しましょう。

引用:(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/qa/0016.html

花粉症と新型コロナの見分け方

くしゃみ、鼻水、鼻づまり…この時期に体調を崩してしまうと、風邪?花粉症?まさか新型コロナウイルス?と不安になってしまいますよね。特にこの時期は、花粉症に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
今の季節によく見られる風邪のような症状は原因が様々です。それぞれの特徴を知って、予防のための健康管理と早目の対策を心がけましょう。花粉症と風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症の違いのひとつが「発熱」です。花粉症で発熱が続くことはまれなので、熱が下がらないようなら感染症を疑いましょう。また「鼻水」も花粉症の鼻水は透明でサラサラですが、感染症の場合は粘り気が出て黄色っぽくなりますので、見分けるポイントになります。そのほか似たような症状が現れる疾患について、右上の表にまとめていますので、目安として参考にしてみてください。症状には個人差がありますので、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

「食とからだ」チェックシートで食生活の見直しを

 

「食とからだ」チェックシート 女性編

YES・NO方式で簡単な質問に答えていくと、あなたの食生活や嗜好を診断できます。質問を参考にして食生活を見直してみましょう。

<結果は…>

A→カルシウムをしっかりとって、バランスの良い食事を

正しい食生活が身についています。この調子で健やかで、しなやかな心とからだづくりを続けてくださいね。

B→主食、主菜、副菜のそろった献立を目標に!

基本的な食生活は実践されていますが、栄養バランスをとるのがちょっと苦手なようですね。まず主食・主菜・副菜のそろった献立づくりを目標にしましょう。

C→規則正しく、好き嫌いなく食べましょう

ちょっとやせ願望が強いのではないでしょうか。あなたの周りには多少ぽっちゃりしていても、魅力的な女性はいるはずです。

D→ストレス発散法を探してリラックスを!

食べることでストレスを発散することが多いようです。あなたのストレスがたまるのは、いつ、どんなとき?食べる以外のストレス発散法は、ほかにありますか?

ポータルサイト( https://crvmp.net/ 会員ログイン要)で詳しい結果をチェックしていただけるほか、中高年男性編シニア男性編を掲載しています。農林水産省のHPでは、ジュニア世代編、若者単身者編もご覧いただけます(以下のURLを参照ください)。

2022年12月27日火曜日

薬を飲み忘れたときは…

飲み忘れに気付いたら、すぐ飲むようにしましょう。ただし、次の飲む時間が近づいている場合は、その分は飲まずに次回からいつものように飲みましょう。
2回分をまとめて飲んではいけません。なお、利尿薬、糖尿病薬、便秘薬、睡眠薬など薬の種類によっては飲み忘れたときの対応が異なる場合があります。薬を受け取るときに、飲み忘れたときの対応方法を、専門家に聞いておきましょう。
引用:(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)https://www.pmda.go.jp/files/000226365.pdf