2024年4月8日月曜日

8020運動とは

「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。愛知県で行われた疫学調査の結果などを踏まえて、1989年に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始されました。

8020運動が提唱される以前、「一生自分の歯で食べよう」という標語がよく使われていましたが、「8020」は、これを「数値目標化」したものといえます。現在の平均寿命は「80」歳を大きく上回るようになりましたので、8020運動は「80」をゴールとする捉え方から、より健康な高齢期を過ごすための運動という意味合いに変化しつつあります。

一方「20」は「自分の歯で食べられる」ために必要な歯の数を意味します。今までに行われた歯の本数と食品をかむ能力に関する調査によれば、大体20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足にかめることが科学的に明らかになっています(図1参照)。当初「8020」を達成している75歳以上の後期高齢者は10人に1人にも満たない状況でしたが、最新の全国調査では75~84歳の51%が達成してることが示され、今後も増加することが予測されています(図2参照)。“しっかりかんでおいしく”充実した食生活のためにも、普段からお口の中の健康を保つように心がけたいですね。

出典:(厚生労働省 e-ヘルスネット)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html


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