2020年1月21日火曜日

「情けは人の為ならず」は本当だった!

ことわざの「情けは人の為ならず」は、人に親切にすれば、いずれめぐりめぐって自分に恩恵が返ってくる、という意味です。
この言葉を実証するような「小さな親切が大きな結果につながる」という研究結果が、最近発表されました。
この研究は、アメリカの大学がスペインのコカ・コーラの工場で働く従業員を対象に実施したものです。まず従業員から88人をランダムに選び、うち19人に “飲み物を提供する”“調子が悪い同僚を元気づける”など「毎日、小さな親切を与える人」になってもらいました。残りの人たちを「親切を受ける人(介入群)」35人、「受けない人(コントロール/対照群」34人にグループ分けし、4週間後の変化を調査しました。
すると、介入群に、職場で他の人のためになるような行動が増え、対照群と比較して、10倍も多く報告されました。さらに、介入群の、職場でどれだけ自身で積極的に働けるか、を示す「自律感」も、対照群より高くなったそうです。また、研究が終了してから4週間後、介入群は、対照群に比べて非常に幸せな気持ちを感じるようになったとの報告がありました。また、「親切を与える方の人」だった被験者さんも自信が身に付き、自律感、幸福度が高まったとのことです。そして、幸福度については介入群よりも高くなっていたと、この研究では報告されています。
“情け”は他人も自分も幸福にするとも言えそうですね。

          出典:Joseph Chancellor,Seth Margoris,Katherine Jacobs Bao,Sonia Lyubomirsky “Everyday Prosociality in the Workplace:The Reinforcing Benefits of Giving,Getting and Glimpsing” Emotion:June 2017

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