2020年1月21日火曜日

最近よく聞く「デング熱」について

熱帯地域に広く見られるデング熱の国内感染が今年8月、約70年ぶりに確認されました。2014年8月以降に発生しているデング熱の国内感染患者数は124名(平成26年9月16日11:00時現在)です。
デング熱とは、デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。
厚生労働省のウェブサイトにデング熱についてのQ&Aが掲載されていますので、一部紹介いたします。

Q 治療薬はありますか?
A デングウイルスに対する特有の薬はありませんので、対症療法となります。

Q 罹ると重い病気ですか?
A デング熱は、体内からウイルスが消失すると症状が消失する、予後は比較的良好な感染症です。しかし、希に患者の一部に出血症状を発症することがあり、その場合は適切な治療がなされないと、致死性の病気になります。

Q どのように予防すればよいですか?
A 海外の流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。

Q 日本国内でデング熱に感染する可能性はあるのでしょうか?
A 日本にはデング熱の主たる媒介蚊のネッタイシマカは常在していませんが、媒介能力があるヒトスジシマカは日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)に生息しています。このことから、仮に流行地でウイルスに感染した発症期の人(日本人帰国者ないしは外国人旅行者)が国内で蚊にさされ、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ます。ただし、仮にそのようなことが起きたとしても、その蚊は冬を越えて生息できず、また卵を介してウイルスが次世代の蚊に伝わることも報告されたことがないため、限定された場所での一過性の感染と考えられます。
 なお、ヒトスジシマカは、日中、屋外での活動性が高く、活動範囲は50~100メートル程度です。国内の活動時期は概ね5月中旬~10月下旬頃までです。

詳しく知りたい方厚生労働省 デング熱に関するQ&A

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