2020年7月29日水曜日

知っておきたい「ワクチン」の話

「ワクチン」は、感染症の原因となるウイルスや細菌の病原性(毒性)を弱めたり、なくしたりして体内に入れ、免疫を作ることで病気を予防します。
1796年にイギリスのエドワード・ジェンナーは、牛の天然痘の菌を人に植えつけると(種痘法)、その人は天然痘を発症しないことを初めて発見しました。ジェンナーの「種痘法」に「ワクチン」と名付けたのが、フランスのルイ・パスツールです。19世紀後半、研究のすえ、パスツールは狂犬病や炭そ病などのワクチンを開発することに成功しました。以降、はしかや風疹、日本脳炎、B型肝炎、インフルエンザ、細菌性肺炎など、たくさんのワクチンが開発され、人々を病気の苦しみから救ってきました。
「ワクチン」の種類には、病原菌を弱毒化し、生きた状態で利用する「生ワクチン」、病原菌の活性を失わせた「不活化ワクチン」、病原菌の毒素を無害化した「トキソイド」があります。現在では、病原菌の一部だけを利用した「コンポーネント・ワクチン」や、遺伝子組み換え技術を用い、病原菌の遺伝子やたんぱく質だけを用いる「リコンビナント・ワクチン」の研究も進んでおり、より多くの病気の予防や治療に役立つものとして期待されています。
参考URL:
(製薬協)http://www.jpma.or.jp/junior/kusurilabo/history/person/pasteur.html
http://www.jpma.or.jp/medicine/med_qa/info_qa55/q44.html

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