「コホート」(英語でcohort)は、「群れ、集団」という意味です。「コホート研究」とは、研究対象とする病気にかかっている人、いない人をたくさん集め、介入を行わず、対象者の生活習慣などを長期間観察し追跡を続けることで、ある要因の有無が、病気の発生または予防に関係しているかを調査する研究です。たとえば、喫煙習慣がある集団と喫煙習慣がない集団を追跡観察し、研究対象となる病気(肺がん)にかかる確率を調査し比較することで、肺がんと喫煙の因果関係を推測します。長期間の追跡研究になるので、結果を得るために、費用と時間がかかる、珍しい疾患には適さないというデメリットもありますが、複数の要因の影響を同時に確認できることや累計罹患率を推察できるというメリットもあります。
日本疫学会では、1万人以上についてベースライン調査(年齢、BMI値や血液検査値、生活習慣などについての調査)を終了していること、5年以上の追跡を終了していることをコホート研究の定義にしています。こういった研究が行われる時には、大勢の方々の参加が必要になるので、今後ボランティアの会会員のみなさんに協力していただく可能性も十分にあります。その際はぜひご参加いただきますよう、お願いいたします。
参考URL:(日本疫学会)https://jeaweb.jp/glossary/glossary006.html
https://jeaweb.jp/activities/cohort/index.html
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